多民族国家多民族国家 アメリカアメリカは移民の国です。。16世紀にヨーロッパ各地から(初期は イギリス、アイルランドから 貧困や宗教迫害から逃れるために)、そして 他のヨーロッパ諸国の人達が移民してくるようになり、それからアフリカ、中東、南米、アジアと 様々な国の人達が移民してくるようになりました。。なので アメリカ人 一言でそういっても 祖先はいろいろです。。今の20歳前後の人達の祖父、祖母が移民してきた(母国は他国)って人も結構多いので、ほんと 祖先が何カ国にもまたがる人って多いんです。。単一国家 日本に生まれ育った私には 想像できないです。だってさ その国民としての祝日や文化ってひとつでしょう? でも アメリカ人は複雑です。。そんなことを とっても実感したある日の日記からです。 アメリカ人といってもいろいろ 2003年7月11日(金)の日記より 大学で歴史のクラスをとっていた時の事です。 そのクラスは、”いろいろな国の文化はそれぞれ素晴らしい。自分の文化は他の国の物より勝ってるという考えをもってはいけない”というテーマで、なぜ人種差別がおこってしまったかなどを考えるクラスでした。 学期末にはプレゼンテーションがありました。クラスメートをインタビューして、その人の国の文化、習慣、社会、などについて発表するというものでした。実はこれが本当にいい体験だったんです。 大学に入る前にアメリカで語学学校に8ヶ月通いましたが、その間に自分の国についてプレゼンテーションをする事もありましたが、みんな成績がかかってるわけじゃないし??観光ガイドっぽい内容どまりだったような気がします。でも今回は題材の深さなどを教授が評価して成績をつけるという事もあり、家族のあり方、宗教、価値観など掘り下げていて、本当に興味深いものでした。 うちの大学は小人数制なんですが、そのクラスは14人だったかな?アメリカ人が5人、ペルーで生まれ育ったアメリカ人、台湾人、中国人、エクアドル、コロンビア、エルサルバドル、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、そして私 かな。私のパートナーは、アメリカで生まれ育った女の子。でも両親はギリシャ人。ちょうど My Big Fat Greek Wedding を見て明るく家族の絆の強いギリシャ人!というイメージがあった私はそんなことからいろいろ話をしました。 それぞれの話が本当に興味深くて、印象に残ったのですが、びっくりしたのはアメリカ人。今までアメリカ人の友達で、インド人の父とアメリカ人の母とか、両親はスリランカ人だけどアメリカで生まれ育ったとか、そういう人はいたのですが、両親の祖先がどこの国から来たかって真剣に話したりしたことはなかったので、アメリカ人 は アメリカ人って思ってました。 でもほんと祖父の国籍もいろいろ。アメリカ人っていってもバックグラウンドは本当にいろいろなんだと知りました。 ○ある女の子- お父さん側の祖父母はカナダ人とアメリカ人 お母さん側の祖父母はドイツ人とフランス人 ○他の女の子- お父さん側の祖父母はフランス人とスイス人 お母さん側の祖父母はドイツ人(ユダヤ人)で強制収容所にいた。 祖母はなんと7カ国語を話せたそうで、通訳として重宝した為生き延びる事ができたそうです。 他の人も、両親の祖父母すべてが同じ国の出身と言う人はいませんでした。 宗教もカトリックだったり、ユダヤ教だったりしますよね。両親の宗教や、祖父母の出身国が違う場合、それぞれの休日を祝ったりするわけです。 お父さん側のアメリカの休日(クリスマスや感謝祭)もするし、お母さん側のユダヤ教のイースターや(アメリカ人のイースターとは日付が違ったりする)祖父母のゆかりのあるものは全部やったりするらしい。 なんか 日本は単一民族に近いですし、世界にはいろいろな文化があると知りつつ、それがすごい身近にあるわけじゃないので、ビックリしました。 さらにあるアメリカ人の女の子は3歳の時にご両親が離婚されて、8歳くらいのときに再婚されたそうなんですが、最初のお父さんの祖父母はフランスとイタリア、お母さん側がカナダとどこか。再婚したお父さんはまた違う出身だったりするんですよ。(ちょっと忘れちゃったけど) その子がある時、”私は貴方の遠い親戚です(お父さんの兄弟の○○、の兄弟の○○とか説明してたったらしい”というメールをもらったといってました。 アメリカには Family Tree (家系図) を作るソフトウェアーが売っていますが、まさにその必要性がわかりました。(両親が○○、祖父母が○○、とそのソフトで人を探すようです。実際はいじったことないからわからないんですが。) クラスメートが、今はほとんどの人が離婚するし、また再婚して、それも2度離婚と再婚してなんてやってたら、本当に自分の先祖が誰かわからなくなるので、 Family Tree を残しておく事は重要だといってました。 妙に納得。。 さらに アメリカで生まれ育った為、両親の祖国の言葉が話せない。両親の祖国の祝日を祝ったり、行事をしたりするけど、言葉も知らない私は、その人達がどんな気持でそういう行事をしてるのかって全然理解できない。最近になってそういうのが寂しいって思うし、そう育ててしまった事を彼女のお母さんも後悔してるんだって。 うーん。 アメリカって バスケットボール、野球、ホッケー、なんでも試合の前に国家を歌うのは、そうやって I Love America って気持をいつも繰り返していないと アメリカという国としての団結が持てないのからってよく聞きますが 何か納得してしまいました。 ちなみに、私は日本の事をパートナーのLisaに話したのですが、彼女は成人式がとっても気に入ったようでした。晴れ着も素敵だし、20歳になる人達全員の自宅に招待状が届くというのも感動してました。私のイチオシは 雛祭り。やっぱり日本の文化って日本独特だし、繊細でいいなあと思いました。 本当に いい意味で考えさせられる体験でした。 ジャンル別一覧
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